コスパ思考に侵され続けることの末路

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How’s goin guys, it’s Koshin (@k__gx88)

 

「コスパ思考」と聞いて何を想像するだろう?リターンに見合ってないものに対しては、コスト(お金&時間)を払いたくないといった方も多いと思われる。このご時世、ありと凡ゆる行動の傍にコスパ思考が顔を出してくる。それ自体は決して悪いことではなく、効率化を優先する現代では疑いの余地がないほど普遍的な流れである。

ただ、時には少し立ち止まってみても良いのではないか、といった視点の話をここに。

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1. 論理的思考 vs 直感的思考

AとBとを比較した際に、価格や品質といった可視化できる価値の方が重要という考え方=「コスパ思考」となる。できるだけ「低予算・短時間・低労力」で良いモノを手に入れたいという欲求が根底に伺える。

  • 何処かで食事するとき
  • 何かを購入するとき
  • 誰かと話し合いをするとき

費用対効果」を基準に意思決定し、何を「費用」として、何を「効果」に設定するかで答えは変わってくる。

  • どっちの量が多いか
  • どっちの機能がいいのか
  • この会話に意味あるのか

このような合理的視点を根拠とした論理的思考を否定していない。ただ、場合によっては直感的思考から心の赴くままに意思決定することも必要ではなかろうか。目先のリターンに固執し過ぎるのは如何なものだろう。

 



2. 本当の価値はどこ

比較対象である両者のメリット・デメリットを瞬時に天秤にかけることに手慣れた僕ら。確かに、盤上に出揃った目に見えている分の情報だけを基準にして答えを出すことが必要な時だってある。確かに、常に時間に追われている分、不毛な時間を過ごしたくないという気持ちは僕にだってある。

  • 外食する時=食べログ
  • 旅行する時=インスタの映え具合
  • 映画や本に触れる時=ECサイトのレビュー

こういった便利なシステムを使うことで、生活は効率化していく。短時間で良質的なモノと繋がる為には欠かせないアイテムである。

でも一方では、これって右に倣えの様に感じてしまうのは僕だけだろうか。皆が同じような体験ができる現代だからこそ、周囲の声に惑わされない自分だけの経験を持つことが必要と考える。

  • 目に入った店で食事
  • 未開拓の地を旅行
  • 人気ランキングを無視して気分で触れる映画や本

料理が不味くたって、大した観光名所が無くたって、2度と触れまいと決心するほどツマラナイ作品だって、その失敗の体験すらも面白いと感じる余裕はどこにいったのだろう。高評価だけに囚われてはオリジナリティを育むことはできない。コスパが悪いモノには価値が無いと決め付けることで、もしかしたら手にできていた筈の大きなリターンを逃すことだってある。

 



さいごに

習慣の全てに於いて、コスパ思考から脱却すべきとは思わない。生活を維持するために必要なモノの見方の手法である。

ただ、無駄を省く為にリターンのみを先行的に捉え過ぎると、無難でツマラナイ人生に陥る危険性がある。時にはコストを気にせず、「食べたい・欲しい・行きたい・観たい」といった直感的な行動の先の幸福を感じることも悪くないだろう。

無駄を阻害するよりも、無難を恐れた方がよいのではなかろうか。

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