How’s goin guys, it’s Koshin(@k__gx88)
端から君のことなど信じてない。その過信に満ちた表情で寝そべり、ノロイ僕を見下す憐憫な表情にはウンザリしている。
僕だって君の呑気な態度を見るたびに虫唾が走る、あゝ背中が痒くて痒くて仕方がない。その硬い甲羅を束子のように使わせてくれたら好きになれるかもしれないのに。
この様に喧嘩は続いていく。
追いかけっこ
ある王国では、疫病により赤ちゃんや家畜がバタバタと死んでいき、終いには生きる世界を違えたはずの竜が人間界に迷い込んでは竜同士で共食いをするようになった。誰もが終末思想に駆られ、薬物に手を染めては廃人と化し、モノのように売られて奴隷となる。
世の均衡が崩れかけていることを憂う一人である「アレン」だが、一方では自らの影に怯えながら生活していた。その恐怖心を抑えられなくなった時、とうとう実父である国王を刺殺した。
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ふと、偶に今どこで何をしていたのか曖昧になる時がある。
とりあえず笑えと兎が跳ねながら話し掛けてきて、僕の了承を得ずして口角に伝達を送る。だが、笑みという概念を忘れ、伝えるべき言葉さえとうの昔に失っていることに気付く。ウィードでもモルヒネでも頼れるものは何でも片っ端から手を出してみては、降りてきた音を相手に伝えるが、振り絞った音は明日には記憶から消え去り、何1つとして覚えていない。
あれは誰だったのか。いや、僕であることは間違いない。でも、あれは毒に侵された僕であって、真に何かを模索した或の僕ではない。しまいに、理性では抑えられない恐怖心が創造力をかきたて、勝手に頭を操作しては亀のように動きが鈍くなる。
「ハイタカ」のような賢人に会えば、何か答えは見つかるのだろうか。
割れた鏡
20時に「解散命令」を出される世の中では、腐った状況の是非に関してはひとまず置いといて、僕の中では「亀と兎」による内省が繰り返し行われては、無常にも日常は過ぎていく。
ここに、「行きたいと思える集会」「行きたいと思えない集会」が在ったとする。1日に限られている自由時間ではどこで何をしようとも自由であり、誰だって欲求には忠実に生き、興味ある人に会いたいものである。時は残酷な程アッという間に過ぎていくことを肌で覚えている僕らは、出来るだけ善い思い出を作るべく、つまらないと感じる事柄には外方を向く。
しかし最近、自身の所有物を奪われることには憤怒を覚えるが、1秒1秒と消えていく寿命には無頓着であったことに気づき始めた。立替えた料金が返ってこないことに対しては、財産を取り戻すことに躍起になり、小言を言いながら催促をする。だが、本来ここでは失われた数時間を顧みることの方が重要であった。
例年と比較してウイルスを理由として選択における動機付けが容易になった昨今、貴重な時間をこんな馬鹿げたことに浪費するのはもう沢山と誓う。だが、人肌の恋しさからか、もうちょっとだけ…と参加しては、やはり無駄な時間を過ごしてしまったと自責の念に苛まれる。この人肌の恋しさこそ僕の敵であり、落伍者になりきれず、ひいては「亀と兎」を論争させる要因である。
?
亀のようにノロノロ地道に歩くも目的地まで辿り着けない僕。
兎のように無鉄砲に飛び込むのは良いものの痛い目を見る僕。
あごだしの利く温かい鍋に水草を浸そう。いや、ハンバーグに人参を添えよう。
キュゥーと鳴く亀、ブゥプゥと鳴く兎、頭の中で今日も闘いのゴングが鳴り響く。