2. Craig Parnaby
初めて当作品に触れた際に感じた世界観に惹かれことを覚えている。
注目すべきは、何と言っても抽象化された人物イメージではないか?
サーフィンを楽しむ人種の分からない彼等は、作中に於いて主人公とは言えなず、鑑賞した者を絵の中に引きずり込み自己に投影することで作品は完成する。
彼の作品のポイントはまさにそこで、オーストラリアの波に乗ったこのない者であっても、想像力を掻き立てることでこの場にいるかのような感覚を味わうことが可能である。
他のどの作品をとっても人物が変わることはない為、違った風景を自己と置き換えて感じることが楽しめる。
又、訪日経験のある彼は、日本の洗練された美しさに感銘を受けたと同時に、その経験をインスピレーションとして作風に反映させていると聞く。
古き良きの日本の雰囲気が伝わってくる日が楽しみでならない。
*instagram : @craig_parnaby