How’s goin guys, it’s Koshin (@k__gx88)
如月であるにもかかわらず暖かい日が続くこの頃、いかがお過ごしでしょうか?
僕にとっての登山シーズンの開幕が近づきつつある中で、今日はゆっくり美術鑑賞をということで、オーストラリアで活躍するアーティストを紹介いたします。
僕らと同じ時代を生きる彼らのアートに触れることは、現代社会の問題を客観的に捉えるヒントに成り得るかも?
珈琲とチョコレートを手にし、お楽しみください!
Get Ready⇨
*17日現在、「オーストラリアNSW州で続いていた森林火災が豪雨によって鎮火」とCNNが発表しました。しかし、依然としてオーストラリアへの愛に溢れる1人でも多くの方の支援が必須です。
Why not donate for them n pray for everything?
1. Joyce Ho
自身の考えを表現する様々な媒体やメディアを駆使するジョイス・ホー。
中でも現代美術表現の1つであるインスタレーション・ビデオは彼女の武器である。
インスタレーション・アート
もっぱら設置する場所、環境、空間、状況などの特性や関係性を強調する傾向と、選ばれたものや材料にまつわる概念、歴史性、用法などの意味が取り上げる傾向が主要な位置を占めてきた。さらに映像、サウンドなども加わり、時間性や非物質性も付与され、現在では、「映像インスタレーション」「サウンド・インスタレーション」のような映像やサウンドの「装置」がインスタレーションの構成要素ともなっている。
美術手帖より引用
つまり、室内で映像を上映し、オブジェだけではなく空間の中で光や音を反響させる手法というパフォーマンス・アートの1つである。
「Overexposed Memory 2015」
くすんだ黄色の背景の中で、ミニトマトを噛んだり、オレンジを押し潰したりする女性。
ミニトマトはベルが鳴る音やドアが軋む音、オレンジは包装紙を取り扱うような響きといったように、彼女は別の何かを用いて日常生活に溢れる音を作り出している。「咀嚼音」にフォーカスするこの作品は、一風変わったスタイルであって他に類を見ない。
単に女性が食事をしているシーンともいえるこの作品は、どこか物寂しい反面、滑稽でもある。
台湾出身という彼女のバックボーンが、彼女にアート作品を創造させる原動力となっており、社会の仕組みや官僚組織への個人的見解が独創的なアイデアに影響を及ぼしていると聞いた。
僕個人としては、この作品において「政治」というテーマを感じ入ることは難しかった。
しかしながら、普段の何気ない生活において気にも留めない音を想像する過程の中で、それぞれの過去の出来事の一端に成り得るのではないかと考じた。端的にいうならば、この作品の「音」が自身の昔の記憶を呼び起こす「鍵」になると考える。
「多忙を極める現代社会を生きる中で、一度立ち止まって人生を俯瞰するキッカケを持て」と言われているような気がした。
*Instagram : @Joyce_tsai_you_ho