本が与える世界への憧憬を忘れたあなたへ

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3. 次世代を生き抜くメソッド

geralt / Pixabay

 

活字離れが叫ばれ続けていますが、ネットニュースを読む方は大勢いらっしゃいますよね?

だからこそ、

「ネットニュースに触れているから読書する必要性は?」

というロジックが生まれます。

これって案外的外れではなく正解と言ってもよく、ネットだけで十二分に知りたい欲を満たしてくれます。

しかし、頭に入れておかなければいけない事柄が2つ存在します。

 



3.1 ベクトル転換への危惧

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何か欲しい情報を検索すると、付加価値的なものとして別の情報が飛び込んできます。

アイキャッチに惹かれ、本来欲していた情報とは別のものに目がいくことって多いです。

決して悪いことではないです。

数多くの情報に無料で出会えることは素晴らしいことです。

しかし、断片的な情報の山は時として煩わしさを誘発させるのではないでしょうか。

ピンポイントで答えに近づけますが、新しい出会いにより、その答えを忘れてしまいがちです。

 

3.2 フェイク・ヘイトによる信憑性の欠如

 

ネットの普及により、我々は知らず知らずのうちに情報収集・処理能力は上がっていると思います。

数秒足らずで欲しい情報を入手し、数秒足らずでスループットをしています。

しかし、溢れすぎたネット情報を鵜呑みにすることは自殺行為といってもよいでしょう。

フェイクニュース・ヘイトスピーチに踊らされる可能性は誰にだって訪れます。

 

現在世界的な動きとして移民・難民への憎しみを煽る動きが増加しています。

その中で、欧州ではネオナチや極右勢力が活発化している現実があります。

 



3.2.1 ロマ族

フランスのロマ族を例に挙げると、SNSを通じて彼らに関するデマ情報が伝播されたことで、殺傷・暴行事件が相次いでいます。

うわさの出所は、誰もが日常的に使用するフェイスブック及びスナップチャット。

大多数が目にする媒体を通したフェイクニュースによる事件は、今この瞬間も起こっています。

 

参考 : 少数民族ロマに対する暴行続発、SNSのデマが引き金に – CNN

 

3.2.2 ルワンダ虐殺

今年4月には、ルワンダ虐殺から25年の歳月が過ぎました。

多数派のフツ族と少数派のツチ族間による民族抗争は、政府主体のラジオ局による根も葉もない扇動放送により、ツチ族80万人の命が犠牲になりました。

「初めはくだらない放送と思っても、毎日繰り返されると信じてしまう」

こう語る男性が印象に残ります。

 

参考 : 世界に拡散する憎悪 – ニュースウォッチ9

 

ネット上には非難や中傷が非常に多く出回っています。

また、短期間で修正可能で誰もが情報発信できるネット情報は、波及力と嘘と見抜くことができない巧妙さが備わっています。

ここにこそ、メディアリテラシーを形成する必要性が存在し、「本×ネット」の必然性が現れます。

4. さいごに

個々人が場面によって「本」と「Web媒体」のプラス面を使い分け、確固たる意見を創造できる時代が来ると僕は本気で考えています。

大人になり時間に追われることで、ワクワクする機会が減ったというあなた。

誰もがゾクッとする「知の容れ物」を手に取りましょう。

読書とは旅をすることと変わりないかもしれません。

本と共に多くの体験をしましょう。

ぜひ書店に赴き、心の相棒を探しに行きましょう!

 

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