新書が与えてくれる喜びについて

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How’s goin guys, it’s Koshin (@k__gx88)

 

「新書って堅苦しくてちょっと・・・」という声をよく耳にする。言われてみれば、他のジャンルと比較した際には圧倒的に色気がない。スタイリッシュでかっこいい反面、薄情さも伺えるパッケージ。ただでさえ読書層が減っている中で、ノンフィクションの柱とも言える「新書」は忘れられ易いものかもしれない。

そんな今回は、遠ざけるには勿体なさ過ぎる新書を読むメリットについて触れたいと思う。

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1. 薄い・軽い・安い情報誌

情報を取り入れようと思った際、新聞やテレビニュースといったコンテンツを使う層は減りつつある。まず勝手に指が動き出し、そして SNS や Youtube を見てしまうといった方が増え続ける一方である。効率化の波という当たり前の流れが顕著になっている。

では、そういった効率化の流れは悪いのか?

その答えは “NO” です。

触りだけの情報を入手する初手はスマフォ1つで事足りるし、量も申し分ないのは確かだ。その次のステップ、気になったニュースを深掘りする為にこそ「新書」が相応しいと考える知りたい欲に駆られ、いきなり分厚い専門書に手を出すことを否定しないが、前提知識が皆無ゆえに難読になってしまっては折角の関心事への熱量は覚めてしまう。

新書の良さとは、その軽量化された媒体に或る1つの事柄が遍く掲載されていることにある。いつ如何なる場所においても、知のインプットのみならず、SNS との連携により苦なくしてアウトプットも可能である。

そして何より1冊あたり数百円という安心価格は、失敗しようとも気にならない値段だ。「ちょっと頭に入れてみよう」くらいの気持ちで手にできる良書と言える。

 



2. 知のオンパレード

ビジネス・自己啓発といった「実用新書

時事問題・基礎教養といった「教養新書

多種多様なジャンルが一堂に会す新書コーナーは、まさに知の楽園とも呼べ、さながら子供の頃の初めて動物園に行った時のような感覚が今尚襲ってくる。出版社ごとに異なるデザインはまさに檻であり、各作品は客を楽しませる動物たちのようでもある。

  • 「人間の**」
  • 「**としての品格」
  • 「人情と非常の**」
  • 「**を養う」
  • 「**社会での生き方」

といったように、或る種の教科書とも言える内容が多く、「普遍性」「時事性」「教養性」を軸とした数々の新書。当然のことながら、著者一人の主観・見識・思想などが盛り込まれた一冊の本に対して、絶対的な正解を求めるのは良くないかもしれない。書かれている全てを正しい情報として鵜呑みにすべきではないと思う。

だからこそ、或る1つのジャンルについて複数人の作品を読み解き、会話しながら知識を植え付けることが重要と言える。

 



さいごに

僕は新書をこよなく愛している。何気なく立ち寄った書店の新書コーナーで触れたものは、血肉になる。

興味関心の矛先が偏り過ぎてしまう現代にて、見識の幅を増やすためにはどうすべきなのか。教養という受け皿のスペースを広げる際には、広くアンテナを張り続けなければいけない。

軽い気持ちで手に取れる新書は、正に偶然的な知識を運んでくれる良き相棒と言えるのではないか。

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