「It’s been a while mate, I kinda came here today to see u again so u see I’m stoked to be here」
2年ぶりの富士山が顔を出してくれました。
雲取山からの対話でオーストラリアに行ってくるよと話し掛けた当時を懐古し、自分なりに成長した姿を見せることができました。
富山県で生まれ育った私にとって山はどこであろうと故郷であり、登山を始めた理由なんて無いに等しいです。
この東京というビル街に上京してきてから、すぐに向かったのも山でした。そして、その山で迎えてくれたのが富士山だったことから、漠然と登るものと考えていた富士山は、見て対話するものに変わりました。
初めて行った秀麗富嶽十二景に関しては後日記します。
山頂でのカップラーメンとドリップ珈琲は例えようが無いほどの贅沢な時間です。
比較的広々とした山頂スペースには10名ほどの登山者が各々の時間を楽しんでいました。
一人、また一人と山頂を後にする方々。
登りでは最後の砦だったこの道も、下りではこんなにも見晴らしが良くてエネルギーになりました。
山頂を後にして1時間も経ってない所でこのポイントに差し掛かりました。
休憩するつもりなんて一切なかったですが、何故か足を止めて気付くと30分ほど座ってました。
もうそろそろ終わりが見えてきた頃、稲荷神社が顔を出しました。
今回の登山を無事に終えることができたことに感謝を示しました。
朽ちた建物、何故ここに急須、といった具合で普段の生活ではなかなか見ることがない景色が幾つか。
こういった出会いも楽しみの1つ。
羽黒三田神社の階段を下れば県道に出ます。
車や電車の音が聞こえてくると初めて終わったんだなという感覚になり、どこかもの寂しさに陥ります。
さいごに
なぜ山に登るのか、周囲の人からよく聞かれます。その度にジョージ・マロニーが脳裏に浮かび、「cuz It’s there」と僕も返します。
山に登る理由なんて人それぞれで、その楽しみは山に行かないと分かりません。
「都会の喧騒から離れ単独行をし、時々で変わりゆく多面的な自然の顔から物事に対するヒントを思案し、活力を得る為」
言語化するとこうなりますが、伝わらないのは百も承知で、今後も同様な会話が続くと思います。
「why do u wanna climb the mountain?」
「cuz it’s there」