How’s goin guys, it’s Koshin(@k__gx88)
オージースラングの時間がやってきました!
今回は第2弾として「Give it a burl」について紹介します!
オーストラリアという国の歴史的背景や、その国民性と深く関わりを持つこのフレーズ。
主な意味を抑えて、さくっとオージーの仲間入りを果たしましょう!
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1. 基本的な使い方
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生きていれば何かしらの壁にぶち当たるのが人間というもの。
それでも目の前の問題から目を背けずに、一歩ずつ進んでいかなければなりません。
一見すると難しそうであっても、歯を食いしばりながら・・・
もうお分かりですよね?
「Give it a burl」= 「やってみる」
つまり「Try」と同様の意味を持っています。
早速、例と共に使い方をマスターしましょう!
A 「Mate the radio isn’t working, the windows are hard to open as well」
(なあ、ラジオ聴けないし、窓開きづらいけど)
B 「seriously? it looks like my car battery is gonna dead」
(まじ? もしかしてバッテリー上がっちゃうかも)
A 「ohh should I hit the car repair?」
(修理屋さんに電話しようか?)
B 「nope I’ll give it a burl myself!」
(いや、自分で直してみるよ!)
A「I’m not sure whether I can learn heaps things at my new job・・・ 」
(新しい仕事の業務が多すぎて覚えられるか分かんないよ・・・)
B「no worries, you just gotta give it a burl!」
(大丈夫、取り敢えずやってみるしかないよ!)
2.「Burl」について
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Scottish English である「Burl」
・to whirl – くるくる回る / くるりと向きをかえる
・to move rapidly – 迅速に動く
・whistle – 笛
といったような意味を持っています。
ではなぜ「Give it a burl」が「やってみる」というニュアンスを持つようになったのか?
一説によれば、ニュージーランドのとある賭博場のコインゲーム中に起こったフレーズのようです。
欲望渦巻く賭け事の場にて、幸運を呼ぶべく「早く!うまく回せよ!公平にな!」という感じでしょうか・・・
真相がどうであれ、
「上手くいこうがいかまいが、兎に角やってみよう!」というニュアンスが今だに色濃く残っているみたいです。
3. 歴史から見たオージーという民族性
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オーストラリアに住むローカルの国民性について、ちょっと簡単な昔話をします。
18世紀後半、イギリスからの入植者と囚人たちの流刑地として選ばれた広大の土地。
アボリジニとの領地争いや、手付かずの自然を開拓し衣食住の領土を広げていくことが彼らの急務でした。
さらに、1850年代に金鉱山が発掘されたことから、世界中から多くの一攫千金を目論む移民が大量に流れ込んできて、多種の文化が入り組み始めました。
1901年「オーストラリア連邦」誕生後、白豪主義政策や2度の世界大戦を経て「Fair Go(平等精神)」が国民に広く根付き始め、今日の多文化主義国へと移り変わって行きました。
オーストラリアで相手を指す呼称である「Mate」にも同じような平等精神が込められています。
開拓・植民・大戦といった長い歴史の中で、苦境を共にしながらも国家の礎を築いてきた友との仲間意識が彼らの精神に深く刻まれているのが見て取れます。
このように、一からシステムを作り上げてきたオーストラリア人には、他者を思いやる心と共に、何事に対しても相当なチャレンジ意欲が備わっています。
車やバイクが故障しようが、家の外壁が剥がれようが、事あるごとに自力で直そうとする人が多いです。
またそんな彼らの挑戦に対しては誰もが寛容であると、僕がアデレードに滞在していた頃に感じました!
4. その他の似たフレーズ
- I’ll do my best(全力を尽くす)
- I’ll work on it(取り組んでみる)
- Here goes nothing(ダメ元でやってみる)
- Give it a bash / Have a bush(試しにやってみる)
- Take a punt(リスクを冒してでも物事に臨む)
さいごに
いかがでしたでしょうか?
「Give it a burl」に関わらず、オージースラングには彼らの民族性が深く関わっています。
ただフレーズを覚えるだけでなく、歴史や文化を学んだ上でローカルと会話すると、また違った視点でモノが見えてくるかもしれません!
シェアメイトや友人が何かに挑戦しようと当フレーズを使った際には、
「Go for your life」(一生懸命に頑張って!)と返してあげましょう!