3. テレビの無いデメリット
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3.1 情報戦の敗北
「マスメディアとしてのテレビ」
所謂ニュースに関してはテレビからの受動的情報が必要で、その情報を取捨選択するのが最良の手段と考えます。インターネットでの情報収集には限界がありませんか?
羅列された記事の内で気になるモノをチェックすることは、効率的である反面、偏りが生じます。断片的な情報の山は時として煩わしさを誘発し、本来の目的と費やした時間を失いがちです。
また、誰もが自由に意見を述べられるネットには、情報源が確かではない紛い物が多く存在します。
でも紹介しましたが、フェイクニュースを鵜呑みにすることの恐怖がここのところ顕著になり始めています。
「テレビ」「本」の素晴らしさはその信憑性にあります。
- ネット記事で出来事をインプット
- テレビのニュース番組で事実確認の徹底
- 本により付加価値的な知識の裏付け
- SNSで正確にアウトプットし、他者と意見を共有
テレビが無いからこそ、このようなスタンスをとることが、次世代を生き抜くメソッドであると考えさせられました。
3.2 面白いの固執
「エンタメとしてのテレビ」
「日本の人口ピラミッド × 視聴率重視(=スポンサーからの制作費)」の面を鑑みると、どうしても年齢層高めの番組が多いのが現状です。
忘れてはならない動画配信サイトの台頭によって、若者のテレビ離れが顕在化しているからです。
- テレビは、入りで面白いのか判断し兼ねる
- つまらなかった場合、時間の無駄を覚える
- SNSでバズってるから、「時代はYouTuber」
以上の様な声が広がり始めて、ちょっとした年月が流れました。
しかし、どうでしょうか。インターネットは、明確な意思がないと価値ある動画に辿りつけないという欠点があります。テレビのザッピング同様、つまらない動画を次々に再生する旅に出て、結果的に同じ無駄な時間を浪費してることってありますよね?
また、人気だからといって面白いに繋がるわけではないです。昨今「面白い・為になる」先行型のスタンスが蔓延し、内容を可視化した即時性あるアイキャッチに惹かれがちですが、個人的に真の娯楽とは「不確実的要素」にあると思っています。
他のコンテンツと比較すべきではないとは思いますが、偶然の出会いによって起こる笑い・知識に惹かれる可能性を秘めているのは、やっぱり「生で視聴するテレビ」だと感じました。
4. これからの自分
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「テレ・ビジョンとは、遠くを見ること」
かつての機能が失われつつある今、例に挙げたメリット・デメリット両方を鑑みて、僕は改めて遠くの景色を見る為のデバイスを欲しています。テレビは変わることのない友達の1人であると再認識した上で、問題は彼との付き合い方にありました。
- マスメディアとエンタメという二面性を区別
- 見たいモノを選りすぐり、録画などを通して部分的に試聴
- 時には纏まった時間を作り、偶然性あるモノに出会う
このように、見方さえ変えれば時間を無駄にすることなく、テレビは未だに新しい知識を届けてくれる良き相棒であると考えます。「知らない・面白くない・必要ない」と咀嚼せずに彼を否定し、主観に沿って得た情報のみが正解と考えることの脆弱性って、怖くないですか?効率化を優先して、テクノロジーに執着する味気ない生活を送る中で、ちょっとストップして受動的情報の提供に身を委ねる時間があってもいいと思います。
さいごに
受動的情報の山に溺れることを忘れると、脳の引き出しの成長はストップします。テレビがある生活を有意義なものにできるか否かは、結局のところ当人の管理能力に起因するのではないでしょうか?
不必要な情報といって捨てるのは勿体ないほど、部分的には価値の多く残った「テレビ」。
時代の流れとともに、個性が細分化されたネット系の「映像メディア」。
それぞれの欠点を補いながら、上手く掛け算して楽しむことができるようになると、メディアリテラシーの観点から見て面白い生活になると思えました。近々、テレビ買ってきます・・・